武豊「敬礼やりたいね。（印象に）残るもんね」

> あの日の出来事について、トレーナーとなった松永幹調教師から話を聞く機会がありました。
> 「レース当日の昼休みだったかな。天皇賞に出走する全ての騎手に対し、勝った場合はスタンドの前で馬を止め、馬上で最敬礼をすること──と。で、それを聞いた僕は〝え、本当に？　大丈夫かな…〟と。
> 冷静に考えれば、牡馬もいるＧⅠで相手も強いし、勝つことは難しい。でも、状態もいいし、何よりも競馬は何があるかわからないじゃないですか。なので、勝ってしまったら大変だ…って思ったんです（苦笑）。
> だって、ヘヴンリーロマンスは気性が非常に激しい馬で、止まるどころか、普通に歩かせることさえも難しかった。スタンド前で止まり、馬上で頭を下げるなんて、とてもじゃないけど無理…と思ったんですよ」
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