みなさんこんにちは!久しぶりの投稿になってしまいました。最近は重賞紹介が多かったですが、今回は競馬用語解説の投稿になります。さて、今回はブリンカーについて解説させて頂きます。
競馬実況やテレビの中継でたまに耳にすることがある「初ブリンカーです」というワードきっかけでブリンカーを検索される方もいるかと思います。ブリンカーとはずばり馬の視界の一部を遮る為の矯正馬具の事をいいます。
実際に出走する競走馬えを見るとお顔の周りに色んな装飾を付けている馬がちらほら見かけると思います。実はブリンカーの他にも、チークピーシーズ、シャドーロールなど競走馬のお顔周りに付けるアイテムはいくつかあります。まずはその中でも代表的なブリンカーについて解説していきます。
ブリンカーの役割は?
ブリンカーを装着することで、競走馬は視界の一部を遮られます。馬の視界は350°近くあると言われています。我々人間と比べると視覚から得る情報量が凄まじいですね。ブリンカーを着用することで見える範囲を狭め、レースに対する集中力をUPさせたり、落ち着きを与える等の効果があると言われています。
確かに馬の目は横についていますし、並走する馬が視界に入る事で怯えたり、気が散ったりして持っている力を発揮しきれないという事は考えられそうです。臆病な馬や気性の荒い競走馬がブリンカー装着によって大活躍するというのはこういった理論が上手く噛み合った結果なのかもしれませんね。
出馬表でブリンカー着用が分かる?
実際にブリンカーを着用して走るのかどうかは、どうやって判断するのかは、馬を現認する以外でも判断できますのでご安心ください。JRAの場合、出馬表の馬番下部に【B】の記載があればブリンカー着用の印です。
実際の今年の秋華賞の出馬表の一部ですが、馬番の下にBの記載がありますね。これがブリンカー着用の印になります。様々な馬具の中でブリンカーは出走登録の際に事前に着用の申告が必要な馬具にあたります。よって着用する場合は申告が要りますし、申告して着用しないというのも認められないのです。
諸説ありますが、ここまで成績イマイチであった馬がブリンカー着用の際に掲示板上位入選という事もありますので、初ブリンカーはねらい目とみる競馬ファンも多いと思われます。
チークピーシーズとの違いは?
先ほどブリンカーの説明を致しましたが、チークピーシーズという馬具もあります。
役割としてはチークピーシーズを着用することで見える範囲を狭め、レースに対する集中力をUPさせたり、落ち着きを与える等の効果があると言われています。
…ん?と思われた方もいるかと思います。ブリンカーの説明と同じじゃないかと。確かに装備する目的は同じですが、まず見た目が違います。最初に説明した画像のようにメンコの目の部分にカップを付けたようなものがブリンカーですが、チークピーシーズは目の後ろ装着する大きいクッションのようなものになります。左右と後方の視界を遮り集中力を高めるとされています。
実はブリンカーよりもチークピーシーズの方が近年では主流となってきております。最大の理由はブリンカーと違い事前申請の必要が無く、当日の競走馬の状態を見て装着判断ができるという点です。
確かに調教師さんやスタッフの方からすれば、出走当日にチャカついているような場合には重宝するかと思います。但し事前申請不要という事は我々ファンが知るのはパドックでしかわからないという事にもなるので、馬券検討の際は要注意でもありますね。
デメリットもある。。。?
いいことばかりのブリンカー着用に思えますが、デメリットもあるようです。
それは馬が集中しすぎるあまり、行き過ぎてしまったり、エンジンのかかりが遅くなってしまうという事があるようです。つまり、ジョッキーが思い描くペース配分や管理する厩舎の作戦が当然競馬の戦略としてあるのですが、行き過ぎた集中力によって、競走馬に指示が伝わらず、後半バテテしまったり、追い込みが間に合わなかったりという結果が起こりうるという事です。
馬との相性や癖の把握などで使用するタイミングの見極めが難しそうですね。
まとめ
ブリンカー着用によって集中力が増し、過去にない良い成績を生む可能性が高まりそうです。同時にジョッキーとの連携が取れなくなるリスクもあるなど、競馬ファンを悩ませる判断になりますが、馬券妙味を考えると凡走→ブリンカー着用は狙う価値ありなのではないかな、と私は思います。
ブリンカーの役割を知ってみなさんの選択肢が増えれば幸いです!
それではまた!
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